Fire work
~takeshi momoshiro birth day~
7月23日、今日は俺の誕生日だ。今日は朝からおめでとうとか言われて悪い気はしねえ。
それに今日は花火大会もあるし、祭り好きな俺は朝からわくわくしていた。
「海堂。今日さ、花火大会一緒にいかねぇか?俺の誕生日もかねてさ。」
部活終了後、俺は隣で着替えていた海堂を冗談まじりで誘ってみた。
「自分で言うんじゃねぇ。それに人ごみは嫌いだ。」
そしたら予想通りの答えが返ってきやがった。ったく相変わらずだなこいつも。
「いいじゃねえかよたまには。な?」
そんな俺の説得に海堂は渋々頷いた。
俺が同じ二年の海堂薫と付き合い始めたのはつい最近の事だ。
それまでこいつは乾先輩が好きだと思っていたから。
乾先輩が海堂の事を好きなのは知ってる。先輩のこいつを見る目がすごく優しい目をしてるから。
そんな事を考えながら着替え終わった俺は、
「じゃあ迎えにいくからな!家で待ってろよ!」
そう、海堂に言い部室を後にした。
花火大会のある河川敷はすごく人がいて、俺たちは人の少ない場所へ移動した。
ここからでも花火は良く見えるしな。
「海堂。その浴衣すげ〜似合ってら。」
「おだてても何もでねーよ」
「ホントだって!」
紺の浴衣を着た海堂はすげ〜綺麗でなんかこっちまで嬉しくなっちまった。花火に照らされる海堂の横顔も。
「きれーだな」
「ああ」
俺達はしばらく花火にみとれていた。
「桃城」
どれくらいそうしてたんだろうな。
突然海堂に呼ばれ、振り替える。
「誕生日プレゼントだ。うけとれ」
そういって差し出された包みをうけとる。
「嬉しいぜ。さんきゅ〜!海堂!」
俺はあんまり嬉しくなっちまい、顔がにやけるのを押さえられなかった。これは夢じゃねーよな?
「おい、もう一つプレゼントだ」
「へ?」
海堂はそういうと俺の側に近寄りキスしてきた。
「かっ海堂?」
「ふん。もう二度としねえぞ。」
そっぽを向いた海堂の顔は真っ赤になっていて、俺までつられて真っ赤になっちまった。
――海堂、俺達いいライバルで そしていい恋人でいような――
そう囁くと海堂は頷いて俺の肩に寄りかかった。
H16.7.21 UP
初の桃海小説です! 最初で最後になるかもしれませんが・・・
私の住んでるとこではほんとに23日に花火大会があります。なんでだ?
とりあえず誕生日祝いです。祝ってるのか甚だ疑問ですが。
この小説はまころん様にささげたいとおもいます。毎度へぼ小説ですいません・・
クーリングオフは365日適用されますのでいつでもどうぞ(笑)
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